聖徳皇太子御開扉

如来寺の西方に位置し、右に『転法輪山』・「国宝善然上人」左に「上宮皇院太子寺」と記した石標、総門を入り参道を行くと太子寺に達する。

 

当山は聖徳太子が刻ませられた、十六歳ご孝養等身像をご本尊としている。

平素は秘仏として閉扉されており、参拝はできない。

 

右脇に善然上人等身の木像(坐像)、左脇に聖徳太子二歳の南無仏の像が安置されている。

第十九世・円祥上人は、文政十二年(1829年)本山紅葉堂本尊と同木にて太子像を刻ませられ、前立像として当寺に安置された。

 

 

善然上人は奥州伊達の生まれ、下野国、高田に親鸞聖人をたずね弟子となり、聖人ご帰洛にあたり、顕智上人とともに供奉せられ、各地を教化されながら京へのぼられた。

『善然伊勢に帰り、未熟のものどもを教化あれ』と親鸞聖人の御命をうけ、三日市に来たり終世他力念仏の弘通にあたられた。

善然上人像は明治四十五年、国宝(現在:重要文化財)の指定をうけ、その写実的な美しさゆえ、鎌倉時代の代表的名作として尊ばれている。

聖徳太子二歳等身の南無仏の像
聖徳太子二歳等身の南無仏の像
聖徳太子十六歳等身像
聖徳太子十六歳等身像
善然上人坐像
善然上人坐像